今回お勧めする本は「ノーゲーム・ノーライフ」です。
この本は「盤上の世界・ディスボード」と呼ばれる、この世の全てが単純なゲームで決まる世界、人の命も、国境線さえも、果ては神様の座さえもゲームで決まる世界に、数々のオンラインゲームで世界ランキングの頂点を飾り続けたゲーマーがやって来て、ディスボードの頂点を目指してゲームに明け暮れると言うものです。
ディスボードにやって来たゲーマーの名は「 」。ゲームでのアカウント名が空欄の、通称空白。
その正体は2人のゲーム廃人である兄妹で、兄は名を空と言い、十八歳・無職・童貞・非モテ・コミュニケーション障害と言うどうしようもない人間で、妹は名を白と言い、十一歳・不登校・友達無し・いじめられっ子・対人恐怖症というこれまたどうしようもない人間です。
こんなどうしようもない、世界に不適合な人間ですが、ひとたびゲームで全てが決まる世界、ディスボードに来ると、まるでこの世界こそが自分たちの生まれるべき世界だったと言わんばかりの活躍をしていきます。
この本の見所は、ただの人間であるゲーマー兄妹が、魔法なんていう公式チートとでも言いたくなる手段を使って来る相手や、ただの人間ではありえない身体能力を持つ相手に、悪魔のような心理戦やスーパーコンピュータばりの計算能力、兄妹の絆を武器に勝利を勝ち取っていくところです。
ノーゲーム・ノーライフは今月の15日に映画が公開されるのでそちらもお勧めです。