今回お勧めする本は「異世界食堂」です。
この本は「洋食のねこや」と呼ばれる、一風変わった料理屋を舞台とした物語です。
この「ねこや」と呼ばれる料理屋は、大きな秘密があります。その秘密とは、定休日である毎週土曜日に、「特別なお客さん」のために料理を振る舞うという事です。
では、その「特別なお客さん」とはどういうものなのか? それは、生まれも育ちも、種族さえも違う、普段料理を振る舞うお客さんたちとは異なった世界からやって来るお客さんです。
そのお客さんたちにとって、「ねこや」で振る舞われる料理は見たことも聞いたことも、もちろん食べたこともない、不思議でそしてとっても美味しい料理ばかり。
その特別な料理を振る舞う「ねこや」を、そのお客さんたちは自分たちと異なる世界の料理を出すことからこう呼びます。
「異世界食堂」と。
そして今日もまた、7日に一度訪れるドヨウの日に異世界食堂の扉が開きます。
この本の見所は、出される料理を美味しそうに食べるお客さんの様子です。
知らない料理ゆえか、初め警戒していたお客さんも一口食べるとその美味しさに驚きをあらわにし、出された料理を夢中で食べる様子は、無意識に喉を鳴らしてしまうほどです。
異世界食堂は今月の3日からアニメも放送されているので、そちらもお勧めです。